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   宍戸は、鳳の首に腕を回し、彼の腰に両足を絡ませていた。


   鳳は、宍戸を強く抱きしめたまま、彼の体内奥深くへと、猛った男根を突き入れている。


   水中は、重力の影響が無い分、宍戸の身体を持ち上げる体力は必要が無い。

   それだけ、楽な状態なので、鳳は、自由奔放に身体を動かして、宍戸を責めていた。


   宍戸の柔らかな尻肉を両手で掴み、挿入部を押し開くようにしながら、鳳は抜き差しを

   繰り返した。自分のペニスへ、宍戸の体内の暖かな襞を擦りつけるようにする。

   その内部のザラついたような感触が、敏感になっ
ている砲身へ素晴らしい刺激を与え、

   鳳は挿入してから、まだ数分も経っていないが、もう、射精してしまいそうだった。


   宍戸が切なげな表情で、喘ぎ声を上げるたびに、内部の粘膜も柔らかく蕩けて、

   入り口の筋肉は、
鳳のモノを絞るように強く締め上げている。

   もう何度も身体をあわせているが、そのたびに魅力的になってゆく恋人の姿に、鳳は

   たまらずに溜め息を吐いた。

   迫ってくる射精欲求と必死で戦いながら、腰を回したり、小刻みに揺らしたりしながら、

   その絶妙な感触を鳳は楽しんでいた。


  「宍戸さん、気持ち良いですか? 俺は、すごく良いです。

   もう駄目です。イキそうです。

   このまま……中に出しても、良いですか? 」

   鳳の問いかけに、宍戸は、涙を流しながら首を動かした。

   快楽のあまり言葉を話せない様子だが、必死で頭を縦に振り、肯定の意志を伝えてきた。

   鳳は、宍戸の腰を強く引き寄せると、その体奥へと、熱い迸りを注ぎ込んだ。

   何度も、腰を動かして、鳳は、宍戸の体内へ、愛の証のように、自分の精液を塗り込む

   ようにしたのだった。

   鳳の快楽の波も収まり、恋人の体内から腰を引くようにすると、すっと宍戸が抱きついてきた。

   「宍戸さん? 抜くのは嫌なの? 」

   宍戸は、恥ずかしい様子で下を向いたまま、こう言ったのだ。

   「……まだ、一緒にイってないから。……寂しい。」

   なんて可愛らしい人なんだろう、と鳳は感激していた。

   自分の言葉に羞恥して、真っ赤に染まった宍戸の耳へ、鳳は囁くのだった。

   「大丈夫ですよ。俺、今の宍戸サンの言葉で、もう立ってしまいましたから。

    今度は、一緒にイキましょうね。

    でも、そんな事ばかり言っていると……。腰が壊れるくらい、犯ってしまいますよ。」

   宣言通り、宍戸の体内に入ったままの鳳のモノは、急激に膨らんでいった。

   今、射精したばかりだとは、とても思えないほどに硬く太くなり、宍戸の狭い部分を押し広げ

   ようとしている。

   これから、与えられる快楽を予想したのか、宍戸は、早々と気持ち良さそうな喘ぎ声を上げた。





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